正体不明のアイドルグループ、ザリガニョンズ。読者の皆さんの頭には疑問符が尽きないことでしょう。安心してください。私おにぎりも皆さんと同じです。思い返せば、「ザリガニョンズ」という名前が決まったのもごく最近のことでした。おにぎり視点で時間を遡って、その起源を探ってみましょう。大丈夫、アマゾンの奥地には行きません。
そもそも、「アイドルあれ」などというふざけたことを言い始めたのは、なな子アメリカザリガニ女史でした。「なな子プロジェクト」なる組織の元締め兼アイドル兼アバター製作者です。その他も色々やってる。詳しくは Web で。
おにぎりはというと、「なにをふざけたことを」と思っていたので、適当にチャチャ入れていました。そうしている間に、Slack上でアイドルプロジェクトチャンネルの発足。私含め数人がチャンネルメンバーとして有無を言わせず加入させられてしまいました。デジタル拉致。親戚が勝手に履歴書を送ったわけでもないのにアイドルに関わる羽目になったわけです。
さて、私含め拉致被害者の会ともいえるこのアイドルプロジェクト「アメザリズ」チャンネル。この拉致被害者たちもすごかった。アイドルの路線はどうするんだ、正統派でいくのか、イロモノでいくのか、そうした議論が進んでいきます。ストックホルム症候群どころの騒ぎじゃねえぞ。終いには俺自身が他の人間もデジタル拉致してくる始末。
そうこうしている間に、なな子アメリカザリガニさんによる作詞草案、Neoさんによるメロディ草案がチャンネルに投下され、その後、ザリガニョンズの「DEATH！DEATH！です。」の原型が出来上がってしまったのです。「お前らが大嫌いだ」などというアイドルとしては言語道断の歌詞。はっきり言いましょう、イロモノ枠です。
他方で、クラシックをベースにした曲をたきさんが投下し、それは正統派枠の原案となりました。うーん、この両極端っぷり。流石にこれら2つを同じ人が歌うと認知的不協和音になってしまいかねないということで、グループとして正統派とイロモノとを分ける運びとなりました。
そう、こうして「イロモノ」グループとして発足したのが、のちに「ザリガニョンズ」と呼ばれる音楽的戦闘集団だったのです。ある意味Z戦士たちの爆誕。
しかし、実はこのとき、Vアイドルとしてやっていくことも、そしてそもそもVの魂をやるボーカルメンバーも決まってはいなかったのです。行き先不明の泥船、出港！Vアイドル時代の幕開けはもう少し先のお話です。悪ふざけのように思えたこのプロジェクトを実現するため、拉致被害者たちは各自のオールを手にとり漕ぎ始めました。さて、そんななか、ボーカルというオール(マイク)を握ったのはまさかの……！？
