Amezariz Blog

アイドルプロジェクト「アメザリズ」の公式ブログです。

キミ写真と違くない?と心ない声(疑似技術記事)

今日も元気におかわり無料、どうもおにぎり(光)です。Blenderとかやってみることになったは良いけどやってないから書くことがねえんだよな。とはいえ、我々アメザリズで俺が起こした悲劇を紹介がてら、技術記事にはならないBlender失敗談を語ろうと思います。

一応技術的な話(初歩的ミスと応急処置)

ザリガニョンズちゃんたちのアバターがMVで装着する予定の小物をBlenderで作ることになったおにぎり。「よくわからんけど平面のメッシュから面押し出ししてZ軸方向に伸ばせばええ感じになるやろ~」と次のような工程(画像1~3)で立体の星を作成(MVでの小物はこんな雑なやつとは違うよ!そもそも星でもないぜ!お楽しみに!)。

よしよし、なんか歪だけど立体の星ができた。テキトーにマテリアルを設定して……(途中でループカットで追加した辺をスケールで調整しています)っと。これをザリガニョンズちゃんのアバターに接着して(アクセサリーをアバターにつける方法については以前のにゃおすさんの記事を参照。)

amezariz.hatenablog.com

よし!!!!!!完成や!!!!!!!!!キミこそがスターだ!!!!!さっそくVRMとしてエクスポートしてUnityで動かすぜ!!!!!!!!!!

あれ、キミ写真(Blender)と違くない????凸のはずの星が凹んでる????首まで埋めたはずじゃん?????

……これの原因、実は画像2における操作、面の押し出しにあったんですね。Eキーによる押し出しにおいて、Z軸の負の方向(面に対して垂直真下)への押し出しを行ったために、Blender上の見掛けの凸に対して凹の処理がなされていたのでした。

‌ この段階で押し出すなら、Z軸の正の方向にするべきだったのです。画像では下に押し出している(新たに押し出された面がオレンジ色になっています)のに対し、上の面を新たに押し出すべきでした。これにより、スケールが逆転。メッシュの本来あってほしい内側が外側に、外側が内側になっている状態だったわけです。

応急処置として、スケール機能から凹んだ星のオブジェクトのXYZ軸のいずれか一つを負の値(画像ではY軸)にし、回転機能でアバターとの位置関係を再定位。

再びエクスポートしUnityで確認すると……?

手前がさっきの失敗、奥が修正したものです。

正面からみたとき。右が修正したもの。

歪な星という左右非対称の図形だったため、当初の仕上がりとは星のかたちは変わってしまいましたが、一応Blender上での見た目と大きくは異ならないかたちでアバターに装着できました。

タイトル回収~心を取り戻せ

はい、ここからがタイトル回収。実は、本番のMVに登場する小物には、ハートっぽいかたち(♡)の部分があります。このハートのオブジェクトにつき、上記のような事象が起こってしまったんですねえ。困ったもんだ。

「おら!!ハート付きの小物作ったぞ!!!みんな喜べ!」

「ハートなくね??」

というハート、心のない声が返ってきてしまったのでした。

原因としては、ハートの内側が外側に裏返っており、そのハートが他のオブジェクトのなかに凹んで埋まってしまい見えなくなった事件。心の内側を無理やり覗こうとしても、外側からは見えないという教訓。理論的には心が存在するはずなのにどうやっても見つからない。そんな懐疑論的な領域にまで踏み込んでしまったことがありました。

そんなとき、助けてくれたのはアメザリズメンバーたきさん🌊でした。原因についての仮説等積極的にご教示くださったおかげでなんとかMVの小物を完成させることができました。実際に人と交流する中でしか、我々は心を持ちえないのかもしれません。「心」は、私秘的なものではなく属人的なものでもなく、我々の「あいだ」に「心」と呼ぶべき「できごと」が生起し続けるというものなのでしょう。以上、無理やりテツガク

(追記)今回起きた問題

記事ではvroidの顔に星を装着していますが、私たちはvroidに小物を装着しており、blenderから書き出したVroidvrmを他の受肉ソフト(Virtu等)で読み込んだ際、小物の一部が消失すると言う現象に悩みました。

blenderで問題なくプレビューできていただけに、なぜ他ソフトで小物の一部だけが消失してしまうか謎でしたが

結論サイコロでいうと、サイコロの裏面が表に来てしまい、受肉ソフトで読み込んでくれないという状況のようでした。備忘。