Amezariz Blog

アイドルプロジェクト「アメザリズ」の公式ブログです。

Vocaloid 6 と Synthesizer V を試してみました

どうも、アメザリズ・スタッフの Neo です。

ただいま、アイドルグループ「ザリガニョンズ」の楽曲「DEATH!DEATH!です。」を製作している最中ですが、なな子アメリカザリガニさんから「ボカロにも歌わせたい」という要望が出ました。

ボーカロイドというと「初音ミク」が真っ先に思い浮かびますが、それ以上のモノは何も思い浮かばない程度の知識でした。どうにかこうにかすれば機械に歌わせられるんだろうなー、という、そのぐらいの想像でしかありませんでした。


調べてみると、いわゆる「Vocaloid」は、現在バージョン 6 になっているようです。ボイスは別売りでした。

また、「Vocaloid」ではなく「Synthesizer V」というソフトも有名らしく、コチラを使った機械音声による楽曲も多いそうです。「重音テト」というキャラクターのボイスが特に有名なんだとか。


ということで、今回は Vocaloid 6 と Synthesizer V のそれぞれの「試用版」を試してみました。

Vocaloid 6

ボーカロイド6の体験版はコチラ ↓ からダウンロードできます。

www.vocaloid.com

体験版は30日の期間限定ですが、フル機能が利用できます。ボイスは12種類が付属していました。

いわゆる DAW の鍵盤画面のような UI が主体で、ドレミの音階を MIDI として打ち込み、その上にラベルをつけるような形で、発声させたい文字を表記します。「ド・レ・ミー」と音階を並べたら、それぞれのノートに「do」「re」「mi」と書いてあげる、そんな操作方法になっています。操作は簡単で、プレビュー再生も全く待たされることなく、普通の DAW での打ち込みの要領で操作できました。

全てのボイスを試しましたが、どのボイスも、「初音ミクっぽい」と言って想像できるような、いわゆる特徴的な「ボカロ・ボイス」に仕上がります。子音が曇っている、と言えば良いのでしょうか、上手い表現が見つかりませんが、ボカロらしい、良い意味で機械的な歌声でした。

Synthesizer V

シンセサイザー V は、以下から体験版をダウンロードできます。

www.ah-soft.com

本体である「Synthesizer V Studio Basic」と、各種ボイスの「ライト版」「機能限定版」をダウンロードしていきます。本稿執筆時点で20種類のボイスが試用可能でした。いずれも、無期限で利用可能であり、ライセンス表記をすればそのまま利用することも可能とのことでした。

UI や操作感は Vocaloid とよく似ていますが、Synthesizer V の方がよりシンプルで直感的な UI だと感じました。個人的には Synthesizer V の方が使いやすい気がします。

10種類ほどのボイスを試しましたが、いずれも、Vocaloid と比べるとより人間らしい、自然な発声に聞こえます。特に、ラップ向けとされている「Eri」のボイスや「重音テト」のボイスなどは、生歌を録音したかのような自然なサウンドで、自分が打ち込んだにも関わらず機械っぽさを感じなくてビックリしました。

まとめ

評価項目 Vocaloid 6 Synthesizer V
試用期間 30日間 無期限
UI 使いやすい 使いやすい
発声 ボカロっぽい より人間っぽい

ということで、2つのソフトを試用してみました。個人的な感想になりますが、

  • いわゆるボカロっぽさを求めているのであれば素直に Vocaloid を、
  • より自然な人間らしい歌声を求めているのであれば Synthesizer V を、

それぞれオススメします。

UI や操作性に関してはどちらも特に不満点などなく、使いやすいと思います。選択できるボイスやその特徴次第で本体ソフトを購入すると良いかと思います。

製品版の価格については、若干 Vocaloid の方が高めですが、大きな価格差はないので、値段で選択するというよりは、やはり利用できるボイスの好みに合わせたソフトを選ぶ方が良いでしょう。